会社経営の基本〜計画・戦略・理念〜 

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コンカレント・エンジニアリング

●コンカレント・エンジニアリングとは

コンカレント・エンジニアリングとは、通常は順を追って進められる、製品の開発・生産における、企画→概念設計→詳細設計→生産準備→生産といった工程を、同時並行的に処理することです。



ちなみに、コンカレントは、「同時の、並行の」という意味の英語です。

コンカレント・エンジニアリングを導入することにより、各プロセスの完了を待たずに、同時に行うため、開発着手から本格的な生産までの期間短縮が可能になります。

その結果、コストダウンや、資源の有効活用にもつながります。

●ITの進歩が発展の要因

日本の製造業でも、昔から、設計図が完成する前に生産工程の担当者に必要情報を伝え、着手を前倒しさせるようなことは行なわれていました。

しかし、これらの順を追わない処理は、各工程の担当者との業務横断的なネットワークのもとでの緊密な情報共有や、下流工程における、後から発生する設計変更にも対応できる、高度なスキルが必要とされてきました。

コンカレント・エンジニアリングの飛躍的な発展の背景には、ITの発展があります。

CADと呼ばれる設計・製図ソフトウェアによって制作された設計図や、部品表・指示書などのデータを、PDMと呼ばれる設計技術方法管理ソフトウェアで整理し、一元的に管理することで、各工程間の情報共有が以前に比べて容易になったのです。

また、各部門の情報が共有できるインフラが整ったことで、コンカレント・エンジニアリングが適用される範囲も、開発と生産の工程のみだけでなく、購買、品質管理、営業、マーケティングなどの部門まで広がり、製品のライフサイクル全体の中で管理できるようになりました。

ITの進歩で、情報の共有が容易になった現在でも、各部門間の密接なコミュニケーションが重要です。

設計者には、ITではカバーできない調整能力や、各工程について総合的に判断するためのスキルと知識が求められます。

*CAD=Computer Aided Designの略
*PDM=Product Data Managemenの略


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